引越しでの物件選びは2か月前から始めても遅くはありません。
なぜなら、下見で気に入った物件があっても空きがないという事もあり得るからです。
ここでは下見のポイントから家賃の適正価格まで解説していきます。
以外に見落としがちな周辺環境のチェック
物件を探す時は、間取りや日当たり・水周りの設備など
その物件自体の状態も勿論大事ですが、
同じくらい大切なものが「周辺環境」です。
不動産会社で出して貰える間取り図には
必ず「コンビニまで400m、小学校まで800m」など
周辺にある施設がアピールポイントとして明記してありますが
実際の状態は自分で足を運ばないとわかりません。
例えば同じ400mでも、傾斜の有るなしで便利さは随分変わってきます。
これから自分が住むことになるかも知れない街です。
契約前に、よくある街歩きバラエティ番組をやっている気分で
のんびり散歩に出かけてみてはどうでしょうか。
その際、事前に近くにあって欲しいお店リストを作っていくといいですね。
安いスーパーや病院などは共通事項として挙げられますが
それ以外は物件に求める要素(静音重視など)や
それぞれの好み(映画をいっぱい見るからレンタルショップが欲しいなど)で
リストの内容は個別に変わってきます。
ちなみに近くに学校(幼稚園も含みます)や病院があった場合、
風営法に基づき、これらの施設の半径200m以内には
パチンコ店やゲームセンターなどは出店する事ができません。
(あまり知られていませんが、ゲームセンターも風営法の適用店舗です)
これがメリットになるかデメリットになるかはそれぞれだと思いますが
基本的に学校や病院は一度建ったら無くなる事はあまりありません。
それを踏まえて周辺環境の判断材料に加えてください。
物件は良いが1階しか空いていなかった場合はどうする?
次いでメリットやデメリットを見ていきましょう。
1階を選ぶメリット・デメリットは何?
マンションやアパートの部屋探しをしていると
格安でいいな!と思う物件がどれも1階だった。
もしくは1階しか残っていなかった…なんて言う事、ありますよね。
どの物件も、1階は他の部屋よりもちょっと不人気で、少し格安です。
それには理由がある訳で、デメリットは存在しますが
メリットも勿論あります。
メリットは、まず既に挙げた通り「ちょっと格安」な事。
同じ間取りでも月2000円位は差が出てくる所も多いのでは無いでしょうか。
また、エレベーター無しの物件の場合、
(特に、疲れて帰ってきた時に)階段を登らなくて良いのは
非常にラクですし、万一地震などの有事が発生した際は
すぐに外に飛び出せます。
引越し荷物の搬入もし易いですね。
対してデメリットは、防犯面…と考える人が多いと思いますが
一概にそうとも言い切れないんですよ。
外に出るのがラクだと言う事は、入ってくるのもまたラクだと言う事。
泥棒が入りやすいと思われがちですが…。
「道路に出やすいと言う事は、道路からも見えやすい」
つまり目撃者がいる確率が高いのです。
目の前の道路がそれなりに人通りがあるのなら、逆に安心と言えるかも知れません。
(人通りが全く無いような場所なら心配になりますが…)
1階である事の確実なデメリットは、湿気問題です。
建物の構造上、どうしても湿気は下に溜まります。
部屋の換気&掃除をマメにする、押入れにはスノコを敷くなど
対策をしっかりしないとカビとの戦いが始まってしまうかも…。
湿気問題を、これを機会に掃除をまめにして家事力を上げる!と
ポジティブに捉えれば、1階もそれ程悪くないかも知れませんね。
次は、家賃についても見ていきましょう。
家賃は給料の3分の1は適正価格?
昔から「部屋探しをする時は、家賃は給料の三分の一が目安」という
フレーズを聞きますよね。
いつ頃からこのフレーズが使われていたかは確認できなかったのですが
疑問を持たずに使っているこのルール
果たして現代の部屋探しにも適合しているのでしょうか?
例えば、手取り18万円の女性が引越しを考えたとしましょうか。
家賃が6万円で残りは12万円です。
- 水道光熱費で月に約1万円。
- 携帯等の通信費で1万円。(ここはもっと圧縮できそうですが)
- 洗剤、シャンプー等の日用品で1万円。
- 交際費で1万円入れておきましょうか。
- 服飾費・コスメ代で1万円。
ここまでで残り7万円です。
まだ絶対に必要なものがカウントされていないんですよ。
…そう、「食費」です。
仮に毎日1度外食を入れる事になると
1日の食費は1000円を超えてきます。
すると少なく見積もって3万円。
残りは4万円に…。
ここから個人で加入した保険料や、車やバイクの維持費を引くと
貯金は絶望的になってきます。
また、雇用形態によっては手取り金額の中から
自分で国民年金と国民保険料、住民税を支払う必要がありますから
最悪、赤字転落の可能性も見えてきます・・・。
結論として、「給料の1/3」というルールはあてにならないように思います。
維持費のかかるモノを持っているか・自炊をするかしないかで
月にかかる金額は大きく変わってきます。
1つ1つ必要経費を計算した上で、自分の適正家賃を割り出していきましょう。