物件用語で分かりにくいデザイナーズ物件やゼロゼロ物件のメリットやデメリットについて見ていきましょう!
デザイナーズ物件って何?おしゃれだけど住みにくいって本当?
街を歩いていて、変わった雰囲気のマンションを見つけると
「お洒落だなぁ。デザイナーズ物件かな?」と
思う事ってありますよね。
…そもそも、デザイナーズ物件とは
どういう物件の事を指すのでしょうか。
これ、実は明確な定義は存在しないのです。
その名の通り、
- 著名な建築デザイナーが設計した物件の事を指す場合もありますし
- 一般的な物件に比べて、ちょっと個性やこだわりが光る外観や間取りで設計された物件をそう呼んでいる事もあります。
極端な話、不動産会社が「これはデザイナーズ物件で売ろう」と決めたら
それがデザイナーズ物件なのです。
これらの物件に住みたい!と思ったら
一般の物件以上に下見を丁寧に行う事をお勧めします。
理由としては、デザイン性にこだわるあまりに
- 生活導線への配慮が足りなかったり、
- 窓が少ない(もしくは多すぎる)
- バストイレの壁が何故かガラス張りで人を呼びにくい等
「見ている分には素敵だけど、実際住むとなるとちょっと…」という物件が
存在するのも事実だからです。
例えば、コンクリート打ちっぱなしの物件。
デザイナーズ物件に比較的よく見られるタイプです。
これはとても優れた防音性と耐火性を備えている一方で
コンクリートという素材の特徴として外の気温の影響を受けやすい為に
夏は暑くて冬は寒く、またカビも発生しやすいという欠点があります。
デザイナーズ物件はつい見た目重視で契約してしまいそうになりますが
「住む」事を考えて、契約前には入念なチェックを行いましょう。
ゼロゼロ物件のメリットやデメリットはこれ!
資金が物足りない状況で、それでも引越しの必要に迫られている時。
物件探しで目に入る「ゼロゼロ物件」はかなり魅力的ですよね。
ゼロゼロとは敷金、礼金どちらも無し。
最初に払うお金がかなり圧縮されるのでメリットしか無いように思えます。
…しかし、何事にも表と裏があるように、ゼロゼロ物件にも
メリットもあればデメリットもあるのです。
メリットは、なんと言ってもお金がかからない事です。
最初に払うお金が少なくて良い分、資金がギリギリの場合は本当に助かりますし
そうでなくても、浮いたお金で生活必需品を揃える事も可能になります。
デメリットは、そもそも物件の選択肢が少ない事です。
1件の不動産屋で、自分の希望エリア・間取りでゼロゼロ物件を探した場合
多数の物件が見つかる所はほとんど無いかと思います。
もうひとつ、不動産屋サイドに立って
「どういう物件をゼロゼロで売り出すか?」考えてみてください。
…すぐ売れる物件はこういう設定にしないですよね?礼金取れるなら取りたいですし。
つまり、不人気物件の確率が高いのもデメリットに上げられます。
また、敷金を最初に入れていないと言う事は
意識的に綺麗に使っていないと、退去時に原状回復代を請求される確率が
非常に高いと言う事です。
また、「クリーニング料」が別に設定されている所もあり
家賃1ヶ月分位の金額が追加でかかってしまう例もあります。
契約書にはしっかり目を通しておきましょう。
ここまで読んで
「やっぱりゼロゼロ物件は駄目なんじゃ…。」と思った方
ちょっと待ってください。
物件の選択肢が少なくても、不人気物件が多くても
その中に希望の条件に合致するものはあれば、これはデメリットでは無くなります。
契約書を小さい字までしっかり読んで、それでも気に入る物件があれば
ゼロゼロ物件はお得に引越しする選択肢の1つになりますよ。